同じワインが、店によっていくら違うと思いますか。
わたしたちは先日、三徳でカデ・ドック シャルドネという白ワインを税込1,408円で買いました。バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド——ボルドー五大シャトーの一角、シャトー・ムートン・ロスチャイルドを所有する会社が、南フランスで造っているデイリーワインです。
その翌日、シマダヤで同じボトルを見かけました。値札を見て、二度見しました。

本体980円。
エノテカの公式オンラインショップでは1,595円(税込)で売られています。つまり、同じ1本が517円違うということです。
1. 店頭のワイン棚レポート(購入店舗:三徳)

こちらが実際に買った三徳の棚です。フランスワインのコーナーに、シャトー・リサックやカデ・ドックのメルロと並んでいました。
| 銘柄名 | カデ・ドック シャルドネ 2024 |
| 購入店舗 | 三徳 南千住店 |
| 購入価格 | 本体1,280円 / 税込1,408円(750ml) |
| 品種 | シャルドネ 100% |
| 原産地呼称 | IGP ペイ・ドック(南フランス) |
| 生産者 | Baron Philippe de Rothschild S.A. |
| 輸入者 | エノテカ株式会社 |
| アルコール | 12.5% |
| 栓 | スクリューキャップ |
同じワインの価格を3つ並べる
| 購入先 | 税込価格 | 差 |
|---|---|---|
| シマダヤ 日本堤店 | 約1,078円(本体980円) | −517円 |
| 三徳 南千住店 | 1,408円(本体1,280円) | −187円 |
| エノテカ公式オンライン | 1,595円 | — |
※シマダヤの値札は本体価格980円。税込表示は写真で確認できていないため、10%として計算した概算です。
※エノテカ公式は2025年ヴィンテージの価格です(わたしたちが飲んだのは2024年)。
スーパーで買うと安い。 当たり前のようでいて、同じ銘柄で並べてみると差の大きさに驚きます。エノテカの価格を基準にすると、シマダヤは32%引きということになります。
2. 裏ラベルに書いてあること

このワインの裏ラベルは親切で、味わいの指標がそのまま書かれています。
| 香り | レモン、パイナップル、ハチミツ |
| ボディ | ミディアムボディ |
| 甘辛 | やや辛口 |
| 合う料理 | 魚のグリル、鶏のソテー など |
「鶏のソテー」を覚えておいてください。 後で効いてきます。
3. 夫婦それぞれのテイスティング評価
| 評価者 | 評価 | 感想 |
|---|---|---|
| 夫 | ★★★★☆(4 / 5) | フルーティな味わいで、さっぱりした料理と合う。バロン・ド・ロスチャイルドの銘柄で美味しい。シマダヤで1,000円くらいで売っていたので、そのくらいの価格帯であれば買いだと思う。 |
| 妻 | ★★★★☆(4 / 5) | スッキリしていて飲みやすい(辛口派には合う)。むね肉のベーコン巻きとの相性もバツグン。夏の時期にはいいワイン。 |
2人とも★4。エルチーボ(★3)より上の評価になりました。
ただし「また買うか」は「条件付き」です。理由は味ではなく、値段でした。夫のコメントにあるとおり、1,000円くらいなら買い、1,400円だと迷うという判断です。
★4なのに条件付き、という評価は、価格を知っているから出せるものです。同じワインを3つの値段で見たあとだと、「いくらなら買うか」が自分の中ではっきりします。
4. 合わせた料理:鶏むね肉のベーコン巻き
鶏むね肉のベーコン巻き トマトとオリーブの蒸し焼き(調理時間 30 分)
材料
- 鶏むね肉 3枚(棒状に5〜6等分)
- ベーコン(普通サイズ) 2パック。鶏1切れに1枚巻く
- ミニトマト 1パック
- 玉ねぎ 少々(みじん切り)
- 刻みにんにく(瓶詰め) 小さじ1程度
- 黒オリーブ(種なし) 好みで
- ローズマリー 1〜2本
- 白ワイン 50ccほど
- オリーブオイル 適量(鍋底に薄くひく程度)
- 塩・こしょう 適量
作り方
- 鶏むね肉の水分をふき取り、棒状に5〜6等分に切る。塩・こしょうをしっかりめにふる。
- 1切れにベーコンを1枚ずつ巻き、巻き終わりを下にしておく。
- 鍋にオリーブオイルをひいて熱し、巻き終わりを下にして並べる。動かさずに焼き固める。
- 向きを変えながら、全面に焼き色をつける。焼けたら鶏肉を一度すべて取り出す。
- 同じ鍋に玉ねぎのみじん切りと刻みにんにくを入れ、香りが立つまで炒める。
- ミニトマトと黒オリーブを加えて油をからめ、白ワインを回し入れて強火で沸騰させ、煮詰める。
- 鶏肉を鍋に戻し、ローズマリーをのせる。
- 蓋をして中火で蒸し焼きにする。いちばん大きい切り身を切って、中まで火が通っていれば火を止める。

この日はもう1品、生ハムと桃とモッツァレラを前菜に出しました。切って並べて、オリーブオイルと黒胡椒をかけるだけです。
元にしたレシピと、変えたところ
この日の料理は、タサン志麻さんの「鶏胸肉のベーコン巻き プチトマトのソース」を参考にしています。わが家で変えたのは3つでした。
| 元のレシピ | わが家 | |
|---|---|---|
| 鶏むね肉 | 2枚(4人分) | 3枚(子ども2人と翌日の分) |
| にんにく | 1かけを潰して | 瓶詰めの刻みにんにく |
| 白ワイン | 50cc | アルパカの白(コンビニで購入) |
瓶詰めのにんにくと、コンビニの白ワイン。 平日の夜にこの料理を作れるかどうかは、この2つで決まります。にんにくを潰して刻む工程が消えるだけで、体感の手間はずいぶん違いました。
料理に使う白ワインも、特別なものは要りません。 アルパカはコンビニで500円台で買える1本です。飲むために買ったカデ・ドックを鍋に入れる必要はまったくありませんでした。
巻くところから食卓に出すまで、全部で30分ほどです。
この料理のポイントは2つ
1つめは、ベーコンを巻くとむね肉がジューシーになること。
鶏むね肉は安いぶん、焼くとパサつきます。ベーコンで巻いてしまえば、むね肉が直接鍋に当たりません。ベーコンから出る脂が内側にまわるので、同じむね肉とは思えない仕上がりになります。巻く手間はかかりますが、ここを省くとこの料理ではなくなります。
2つめは、ハーブで香りが変わること。
ローズマリーを1〜2本のせて蒸し焼きにするだけで、香りがはっきり立ちます。トマトとベーコンの脂に、青い香りが1本通る感じです。乾燥ハーブでも構いません。
火加減は、元レシピが書いているとおり強めでさっとです。弱火でじっくり焼くとむね肉は硬くなります。
5. ペアリング検証:ラベルの推奨が、そのまま当たった
妻のコメントを再掲します。
> むね肉のベーコン巻きとの相性もバツグン
そして裏ラベルの推奨は「鶏のソテー」でした。メーカーが書いたとおりに合ったということです。
前回のエルチーボでは逆のことが起きました。ラベルは「ハンバーグ、ビーフシチュー」と推していましたが、実際に当たったのはモッツァレラと蜂蜜でした。
2本飲んで、結果が分かれました。
| ラベルの推奨 | 実際 | |
|---|---|---|
| エルチーボ(赤) | ハンバーグ、ビーフシチュー | チーズと蜂蜜で化けた |
| カデ・ドック(白) | 魚のグリル、鶏のソテー | 鶏むね肉で当たり |
裏ラベルの「合う料理」は、信じてよいときと、そうでないときがあります。 どちらに転んでも、試してみないと分かりません。ただ、白ワインの方が推奨どおりになりやすいという感触はあります。白は料理を選ぶ幅が狭いぶん、書いてあることが当たりやすいのかもしれません。
生ハムと桃とモッツァレラも、よく合いました。やや辛口で酸のあるシャルドネは、桃の甘みと生ハムの塩気の間に入って、両方を引き立てます。
6. まとめ:★4、ただし「1,000円なら」
カデ・ドック シャルドネは、味には文句がありません。 スッキリしていて飲みやすく、鶏肉にも前菜にも合いました。バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドという看板も納得の出来です。
ただ、わが家の結論は「条件付きで買い」です。1,000円前後で見つけたら買いますが、1,400円を超えると他の選択肢を探します。
同じワインでも、どこで買うかで500円変わります。 銘柄を覚えておいて、安い店で見かけたときに買う。それがいちばん賢い付き合い方だと思います。
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。お酒は適量を楽しみましょう。


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