焼きししゃもに合うお酒といえば、ビールか日本酒だと思っていました。
白ワインが、ここまでハマるとは思っていませんでした。

この日わたしたちが開けたのは、カルディで買った1,380円のイタリアの白です。夫がつけた評価は★5。記録を始めてから初めての満点でした。
1. 店頭のワイン棚レポート(購入店舗:カルディ)

売り場では「地中海ワイン」という手書き風のPOPが付いていました。産地はイタリアのサルデーニャ島です。
| 銘柄名 | ラ・カラ ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ 2025 |
| 購入店舗 | カルディコーヒーファーム ポンテポルタ千住店 |
| 購入価格 | 本体1,255円 / 税込1,380円(750ml) |
| 品種 | ヴェルメンティーノ |
| 原産地呼称 | D.O.C. ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ |
| 生産者 | Sella & Mosca S.r.l.(セッラ&モスカ) |
| 輸入者 | モンテ物産株式会社 |
| アルコール | 13% |
セッラ&モスカは、サルデーニャ島北西部のアルゲーロにあるワイナリーです。ラベルには CASA FONDATA NEL 1899 と書かれています。
2. 裏ラベルとPOPに書いてあること

裏ラベルはシンプルです。
> 白い花の香りと、軽やかでみずみずしく、爽やかな風味が特徴の辛口白ワインです。
> ラ・カラとは「小さな湾」という意味です。
「小さな湾」。 名前からして海です。
一方、売り場のPOPはもっと踏み込んでいました。
| 香り | トロピカルなアロマ、地中海沿岸のハーブのようなニュアンス |
| 味わい | 長く続くミネラル感、フレッシュな余韻 |
| 特徴 | 熟した果実と塩味 |
「塩味」を覚えておいてください。 後で効いてきます。
3. 夫婦それぞれのテイスティング評価
| 評価者 | 評価 | 感想 |
|---|---|---|
| 夫 | ★★★★★(5 / 5) | すごく軽くて飲みやすい。あまり酸味も強くなく、スッキリしており、ししゃものような生臭い料理を食べた後に飲んでもキレが良くスッキリとした後味になり爽快。 |
| 妻 | ★★★★☆(4 / 5) | 非常にスッキリしていて魚介類との相性がいい。ししゃもにもよく合う。 |
夫が★5をつけました。 これが初めてです。
そして「また買うか」は迷いなく「はい」。前回のカデ・ドックは★4で「条件付き」でしたから、評価としては一段上ということになります。
夫のコメントを分解すると、褒めているポイントは3つです。
- 軽い — アルコール13%のわりに重さを感じない
- 酸味が強すぎない — 白ワインが苦手な人が引っかかるところ
- 後味にキレがある — ここがこの記事の本題です
4. 合わせた料理:ししゃものフライパン蒸し焼き
ししゃものフライパン蒸し焼き(調理時間 10 分)
材料
- ししゃも 10尾ほど
- 酒 適量(フライパンの底に少し)
- アルミホイル 1枚
作り方
- フライパンにアルミホイルを敷く。
- ししゃもを重ならないように並べる。
- 酒を回しかけ、蓋をする。
- 弱火で数分、蒸し焼きにする。
わが家はししゃもを魚焼きグリルで焼きません。 フライパンにアルミホイルを敷いて、酒を少し回しかけ、蓋をして弱火で蒸し焼きにします。
焼くのは数分です。
アルミホイルを敷くので、皮がフライパンにくっつきません。 グリルを使わないぶん、片付けるのは蓋とフライパンだけで済みます。
平日の食卓に出る、いちばん普通のおかずだと思います。だからこそ、ここに合う1本が見つかると日常が変わります。
もう1品:いちじくと生ハムのサラダ
写真の奥に写っているのは、いちじくと生ハムのサラダです。カット野菜にいちじくを切って乗せ、生ハムをちぎって散らしただけ。味付けはバルサミコ酢・オリーブオイル・塩こしょうを適量です。
包丁を使うのはいちじくだけなので、ししゃもを蒸し焼きにしているあいだに作れます。
前回カデ・ドックを飲んだ日は、生ハムと桃とモッツァレラでした。果物と生ハムを組み合わせる形は、わが家の定番になりつつあります。 甘みと塩気が同時に来るので、白ワインが間に入る余地ができます。
季節が進めば桃はいちじくに変わり、いちじくは柿に変わる。組み合わせの型さえ覚えておけば、材料は入れ替えられます。
5. ペアリング検証:ワインが口を「リセット」した
夫のコメントをもう一度引用します。
> ししゃものような生臭い料理を食べた後に飲んでもキレが良く、スッキリとした後味になり爽快。
これは「料理とワインが調和した」という話ではありません。ワインが口の中をリセットしたという話です。
焼き魚は、おいしいけれど後味が残ります。1尾食べて、次の1尾に行くまでのあいだに、口の中に魚の脂と生臭さが残る。そこに一口飲むと、リセットされて次の1尾がまたおいしくなる。
妻のコメントも、同じところを別の言い方で指しています。
> 非常にスッキリしていて魚介類との相性がいい。
2人が独立に、同じ働きを褒めました。
なぜ合ったのか:島のワインだから、という仮説
ここから先はわたしたちの推測です。
ヴェルメンティーノは、サルデーニャ島の海沿いで育つ品種です。イタリア本土のワインではなく、地中海に浮かぶ島のワイン。そして島の食卓に並ぶのは、当然ながら魚です。
POPが書いていた「塩味」も、海に近い畑のワインによく使われる表現です。
その土地で作られるものは、その土地で食べられるものに合う。 ワインの世界で昔から言われてきたことですが、今回はそれが日本の焼きししゃもにまで届きました。
ただし断定はしません。 わたしたちは1本飲んだだけで、比較したわけではないからです。同じ日にシャルドネを開けて比べたわけでもありません。
確かなのは、この1本が焼きししゃもに合ったということだけです。
6. 1,000円台でも、旧世界に当たりはある
このサイトでは「ワインは産地で選ぶべき」という記事で、1,000〜2,000円台ならニューワールド(チリ・オーストラリアなど)が有利だと書きました。ヨーロッパの旧世界は、同じ価格帯だとどうしても不利になりやすい、と。
その記事では例外としてスペインを挙げましたが、今回もう1つ見つかりました。
イタリアの、島のワインです。
サルデーニャはイタリアのなかでも知名度の高い産地ではありません。トスカーナやピエモンテのような「名前で売れる産地」ではないぶん、同じ品質でも値段が上がりにくいのだと思います。
旧世界で1,000円台の当たりを探すなら、有名すぎない産地を見るといいのかもしれません。
7. まとめ:焼き魚の日に、冷蔵庫にあってほしい1本
| 夫 | ★5(また買う:はい) |
| 妻 | ★4 |
| 価格 | 税込1,380円(カルディ) |
| 合った料理 | 焼きししゃも |
ししゃもとワインという組み合わせは、あまり見かけません。わたしたちも今回が初めてでした。
でも考えてみれば、焼いた小魚に、海沿いの辛口白です。理屈としてはむしろ自然な組み合わせだったのかもしれません。
焼き魚の日にワインを開ける。 ビールでも日本酒でもなく。これは試してみる価値があります。
※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。お酒は適量を楽しみましょう。


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